(3)EMC(アーリーミュージック・コンサート)実行委員会

当協会は会員皆様のご協力によりNPO法人設立12年目(2010年10月時点)を迎えましたが、お陰様で演奏家の会員が増えて参りました。特にアマチュア演奏家の会員が増えて参りましたので、演奏家の相互親睦、演奏交流、研究の場として演奏発表会を実施し、古楽普及の一環として演奏活動実行委員会をたちあげました。 (2015年1月 EMC実行委員会 に名称変更しました。)
活動内容は以下の通りです。
(1) 当協会の会員でアマチュア演奏家の相互親睦、訓練、研究により演奏技術の向上を計る。
(2) そのために、年1~2回の演奏発表会を実施し、古楽普及に努める。会員でプロ、セミプロの演奏家の参加は自由とする。
(3) 会場は絵本塾ホ-ルをメインとし、状況に応じて適宜、会場を選定する。
(4) 会場費は協会運営費から拠出する。その他、リハ-サル等による余分は出演者が応分負担する。
(5) 実行委員は会場の設定、情宣、連絡などを行い、本活動が円滑に推進されるように務める。
この活動に参加を希望される方は演奏活動申込書の各項目にご回答のうえ、ファックスかメ-ルでご連絡下さい。
EMC申込書 (別ウィンドウが開きますので、印刷してご利用ください。)

 また「参加希望」ボタンをクリックしますと、申込フォームが開きますので、ご記入の上、送信いただくこともできます。
 
EMC実行委員会
委員長 上島剛之助



第13回 秋のアーリーミュージック・コンサート
2017年11月19日(日)
会場:
四ツ谷/絵本塾ホ-ル 

 
エントリー受付中。


第12回 春のアーリーミュージック・コンサート
~戸口幸策先生を偲んで~
2017年3月26日(日) 午後2時~
会場:
四ツ谷/絵本塾ホ-ル
ご挨拶:
 いつも当協会のNPO活動にご支援、ご協力頂き、ありがとうございます。
そして、第12回EMCにご多忙のところ、ご来場頂き誠にありがとうございます。
 EMCは会員演奏家による演奏発表会ですが、今回は、昨年9月17日に逝去された当協会顧問戸口幸策先生を偲んで、追悼演奏会を兼ねて実施します。戸口先生には17年間に亘り大所高所からご助言を賜り、会報にもご寄稿され、NPO法人発足15周年記念としてご寄稿文を纏めた「戸口幸策小論文集」を発行致しました。こよなく当協会を愛して下さった先生でした。
 本日は、先生のご子息でピアニストの戸口純氏をゲストにお迎えし、バッハ、ヘンデル、他を演奏して頂きます。戸口純氏はボストンに20年近く在住し、日米欧で演奏活動をされてきました。
 終演後、戸口先生のお好きだったワインをかたむけながら、偲ぶ会を行いたいと存じます。
ご自由にご参加下さい。
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会
理事長 増子 昭夫
第一部 会員によるアーリーミュージック・コンサート 

Ⅰ 松田しのぶ ソプラノ  金子 渚 ピアノ
1. io che d'alti sospir (オペラ "エウリディーチェ") Giulio Caccini
2. Lascia ch'io pianga(オペラ"リナルド"より) Georg Friedrich Handel
3. Ave Maria アヴェマリア Bach/Gounod
4 . Blute nur (マタイ受難曲より) J.S Bach
※今回、まず一曲目に最初期のオペラであるエウリディーチェ(by Caccini)の中のアリア、二曲目はバロックオペラに飛びまして、オペラ リナルドからの有名なアリア、3曲目はバッハの平均律にフランス人であるグノーがメロディーを乗せたお馴染みのアヴェマリア、四曲目にはバッハのマタイ受難曲からのアリアで、ルネサンス~バロック(グノーは19世紀)と幅広くなりますが、時代の違いを学ぶ機会となるために選曲いたしました。

Ⅱ 岡沢道彦 リュート弾唱
「弾唱」(だんしょう)は私の造語で「弾き語り」のことです。
どの曲も低音からソラレファラドミソと合わせる私が考案した新調弦8コース・リュートで演奏します。
1. Frow my tears 流れよ我が涙:ダウランド
2. Intorno all’idol mio 私の偶像の回りに:チェスティ
3. Sento nel core 私は心に感じる:A.スカルラッティ
4. Amarilli アマリッリ:カッチーニ
5. The people that walked in darkness(メサイアより): ヘンデル

Ⅲ 名阪雅美 フラウト・トラヴェルソ  上島剛之助 テオルボ  奥山裕司 ヴィオラ・ダ・ガンバ
 ソナタ ト長調 作品9-7
ⅠDolce Andante
ⅡAllegro ma non troppo
ⅢAria Affettuoso
ⅣGiga Allegro moderato
…J.M.ルクレール

Ⅳ 中山千夏子 ソプラノ  上島剛之助 テオルボ
1.“Sans frayeur dans ce bois怖いものなしでこの森へ”
…Marc-Antoine Charpentier (1643-1704) 作曲のエール・ド・クール
怖い者なしで森に来た娘はそこで若者に出会います。アヴァンチュールをしたいわけではないけれど、それを恐れるくらいはしてみたいわね、あなたってなんて鈍感なのかしら、と言い放つ娘は、若者を誘っているのでしょうか…?
2.“J’avois cru qu’en vous aymantあなたを愛する喜びは”   …同上
あなたを愛する喜びは格別と思っていたけれどそれは私の勘違いなのね、あなたは別の女に愛されて、私を愛してはくださらない、しくしく…
3.“Ma bergère, non légère俺の羊飼い娘は軽くない”
…Gabriel Bataille(1575頃-1630)作曲のシャンソン・ア・ボワール(酒宴の戯れ唄)
俺の彼女は軽くないと歌う男は彼女を野に連れて行きます。二人の羊を合流させ、傍らで二人はあんなことやこんなことを…。
4.“Qui veut chasser une migraine頭痛を追い払いたい者は”  …同上
頭痛を追い払いたい奴あ飲み続けろ、水なんざ肺を腐らせるのがオチ。飲みねえ飲みねえ注いでやる…酒飲みの考えることは、古今東西、変わりませぬ!

Ⅴ 塚原真里子(ぴんちょ)  ルネサンス ハープ
アロンソ・ムダーラ(1510頃~1580)
『ビウエラ用に記譜された3冊の曲集Tres libros de musica en cifras para vihuela』より
・ファンタジアII Fantasia II
・ロマネスカII(「牛を見張れ」の主題による)
Romanesca II - O guárdame las vacas
・ファンタジアI Fantasia I
17世紀イタリア、キージ写本より
・トッカータ・グラーヴェ Toccata grave
・トッカータ Toccata

Ⅵ Songe de Valois ソンジュ ドゥ ヴァロワ(「ヴァロワの夢」の意)
樋口麻理子 ソプラノ  渡辺マリ ヴィエル  佐野さおり オルガネット、クラヴィチテリウム  賛助出演  原弥生 ソプラノ
1.Salve,sancte pater patriae 幸いあれ、聖なる父よ 〜G.Dufay ギョーム・デュファイ(1397-1474)
2.Flos florum 花の中の花 〜G.Dufay
3.Kyrie キリエ 〜Codex Faenza 
ファエンツァ写本(15世紀頃)より
4.Lamentatio sanctae matris ecclesiae Constantinopolitanae  コンスタンチノポリスの聖母教会の嘆き 〜G.Dufay
1.Salve,sancte pater patriae フランシスコ祝日のマニフィカトのアンティフォナ(交唱)。タイトルの父(pater)= アッシジの聖フランシスコを”故国の光、小さき者の模範”と讃え”私たちを天国に導いて下さい”と祈ります。
2.Flos florum 聖母マリアを讃えて歌われます。”花の中の花、楽園の泉、天の女王よ 美しき処女、善なるものよ  あなたの民を救い、憐れんでください”
3.Kyrie 声楽曲が華やかにアレンジされた鍵盤楽器のための楽譜が集められているファエンツァの写本から。
4.Lamentatio sanctae matris ecclesiae Constantinopolitanae エルサレム炎上を嘆く『エレミアの哀歌』の  一節が低音で歌われる上に、フランス語で聖母マリアが息子の運命を悲しむソプラノが重なります。  コンスタンティノープルがオスマン帝国によって陥落し、多くの聖堂がモスクに変えられていた当時の作品です。
第二部 ゲスト演奏 戸口 純  ピアノ 

詳しくはこちら

主催 
お問合わせ:
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会
TEL & FAX 03-5333-1087


第11回 秋のアーリーミュージック・コンサート
2016年11月20日(日)午後2時~
会場:
四ツ谷/絵本塾ホ-ル
ご挨拶:
 いつも当協会のNPO活動にご協力ご支援頂き、ありがとうございます。
お蔭様で古楽普及のNPOとして1999年10月に発足してから18年目を迎えました。
これも、会員の皆様はじめ古楽愛好の皆様のご支援の賜物と思っております。

第11回秋のEMCは昨年同様、第一部は会員によるコンサ-ト、第二部は古楽舞踊研究家の武田牧子先生及びルネサンスダンス集団「イル・クワトロチェント」によるルネサンスダンス講習会です。
 コンサ-トではスペインで行われた中世音楽講習会の成果を発表するチ-ムも参加し、幅広いレパ-トリ-になっています。
第二部のダンスでは、15世紀と16世紀のルネサンスダンスの違いを知ることが出来るでしょう。

 ダンス終了後はワインをかたむけながら、皆さんで談笑頂ければ幸甚です。
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会
理事長 増子 昭夫
第一部 アーリーミュージック・コンサート 

塚原真里子(ぴんちょ) ルネサンスハープ
1. Hont paur 恥じる心と恐れと
anon., Faenza codex 作者不詳、ファエンツァ写本より
原曲:G. de Machaut ギョーム・ド・マショー(1300頃~1377)
2. D'ou vient cela なぜこんなことに
anon., ed. by P. Attaingnat 作者不詳、ピエール・アテニャン編纂(1494頃~1551/52)
原曲:Claudin de Sermisy クローダン・ド・セルミジ(1490頃~1562)
3. Gaillarde (Passamezzo Antico) ガイヤルド(パッサメッツォ・アンティコ)
anon., ed. by P. Attaingnat 作者不詳、ピエール・アテニャン編纂
4. Fantasia X que contrahaze la harpa, en la manera de Ludovico
ファンタジア10 ルドヴィーコの奏でるハープ風に
A. Mudarra アロンソ・ムダーラ(1510頃~1580)
5. Toccata(トッカータ)
anon., Chigi codex 作者不詳、キージ写本より(17世紀前半)

中山千夏子 ソプラノ  上島剛之助 7コース・リュート
“Au bord d’une fontaine” 「泉のほとりで」 … シャルパンティエ
“Eri gia tutta mia”
「かつて貴女はすべて私のものだった」
… モンテヴェルディ
“Quel sguardo sdegnosetto” 
「何と蔑みと威嚇をはらんだ輝く眼差しが」
… モンテヴェルディ
“In darkness let me dwell” 
「私を闇に住まわせてください」
… ダウランド

岡沢道彦 リュート弾唱
「弾唱」(だんしょう)は私の造語で「弾き語り」のことです。
どの曲も低音からソラレファラドミソと合わせる私が考案した新調弦8コース・リュートで演奏します。
1.優しく美しい乙女:マショー
高村光太郎の「智恵子抄」より「あどけない話」
2.マトナ・ミア・カーラ:ラッソ(ラッスス)
小倉百人一首から五首
3.そよ風吹けば:フレスコバルディ
小倉百人一首から三首
4.こよなく美しい髪:ファルコニエリ
和泉式部と藤原定家の歌
5.目覚めよと呼ぶ声が聞こえ:バッハ
白楽天の漢詩「春風」

吉岡良治 ビウエラ・デ・マーノ
聖歌O Gloriosa Dominoについての6つのディフィレンシアス フーガによるミサからCum Sancto Spiritu
(ジョスカン・デ・プレ作曲)
クラロス伯の22のディフィレンシアス
…以上 ナルバエス
Hoquetus ホケトス
渡辺マリ、伊藤なおこ、栃内史彦、前原鮎子、大澤 修
Voice声楽、Vielle ヴィエール、Symphonyシンホニー, Psalteryプサルタリー, Citoleシトール, Recorderリコーダー, Percussion打楽器、Bells鐘
Carmina Burana カルミナ・ブラーナ
<11~12(13)世紀>より作者不詳の5曲
1. Bulla fulminate キリストの真理よ語れ
2. Vite perdite 極道渡世の掟
3. Tellus flore vario 救わねば死ぬよ
4. Procurans odium うわさは恋をあおる
5. Nomen a sollemnibus 歌え勝利の歌を
第二部 <ルネサンス・ダンスへのお誘いⅡ> 

詳しくはこちら
主催: 
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会


第10回 春のアーリーミュージック・コンサート
2016年3月20日(日)午後2時~
会場:
東京オペラシティ 近江楽堂
ご挨拶:
 5年前に始めた会員演奏家によるア-リ-ミュ-ジック・コンサートも今回で10回を数えます。
皆様のご支援に感謝申し上げます。

 今回は第10回の節目を飾るにふさわしく、プログラムはルネサンスの先駆けの作曲家として知られるデュファイをはじめとして、ラッスス、ルネサンスからバロックへの橋渡し的存在のモンテヴェルディ、イツ初期バロックのシュッツ、英国ルネサンスのバ-ド、ダウランド、ファ-ナビ-、英国バロック最大の作曲家パ-セルなどの多彩な作品が並んでおり、音楽史の勉強もできるプログラムになっています。
どうぞ、ごゆるりとご鑑賞いただければ幸甚でございます。

特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会
理事長 増子 昭夫
出演者と演奏曲目:

Songe de Valois (ソンジュ ドゥ ヴァロワ:「ヴァロワの夢」の意)
樋口麻理子(ソプラノ)
佐野さおり(オルガネット)
渡辺マリ(ヴィエル)
多くの音楽家がブルゴーニュ地方の王家の城で活躍していたヴァロワ朝当時の作品を中心に演奏しています。
1. Dou mal qui m’a longuement 甘美な病い(Virelai ヴィルレ)
~G.de Machaut  ギョーム・ド・マショー(1300頃~1377)
2. Honte, paour, doubtance 恥、恐れ、疑惑(Ballade バラード)
~G.de Machaut  ギョーム・ド・マショー
3. J’atendray tant qu’il vous playra 待つことにしましょう(Rondeau ロンドー)
~G.Dufay ギョーム・デュファイ(1397~1474)
4. Qui veut mesdire 中傷したがる者には(Rondeau ロンドー)
~G.Binchois ジル・バンショワ(1400頃~1460)
5. Adieu m’amour さようなら 私の愛(Rondeau ロンドー)
~G.Dufay ギョーム・デュファイ
(歌詞大意)
Dou mal qui m’a longuement  
長い間、甘美な病に 嬉しくも悩まされている私の可愛いひとよ、感謝します
Honte, paour, doubtance  
恥、怖れ、悪行の疑惑 欲を抑制し 拒絶には寛容に 寄与には慎重に 道理、中庸、誠実 心に刻んで 恋には勇気をもって 名誉を守ろうとする者ならば
J’atendray tant qu’il vous playra  
待つことにしましょう 私の想いを喜んでくれるまで 愛しいひとよ あなたと結ばれる時が来たとき、この苦しみは終わるのです
Adieu m’amour  
さようなら、私の愛 さようなら、私の喜び さようなら、私の恋人 哀しみに涙し、息も絶え絶え死んでしまいそう あなたが遠くへ去ってしまうから

森下柚香(チェンバロ)
1.Barafostus' Dreame : anon.
2.Pakington's Pownde : anon.
3.Rosasolis : Giles Farnaby
4.The old Spagnoletta : Giles Farnaby
5.La Volta : William Byrd
6.Sellinger's Round : William Byrd
イギリスのルネサンス期ヴァージナル作品より6曲を演奏致します。これらの6曲は「Fitzwilliam Virginal Book」という、 ルネサンス期からバロック期にかけての鍵盤楽曲約300曲が収められている曲集に含まれています。
曲集は2巻編成で、1巻の冒頭にはヴァージナル音楽の資料、記譜習慣や装飾法などが書かれた論文が 掲載されています。

豊田結実子(ソプラノ) 
森下柚香(チェンバロ)
1. If music be the food of love(音楽が愛の糧なら)
2. Sweeter than roses (薔薇の花よりも甘く)
3. I attempt from love’s sickness to fly(恋の病から飛び立とうとしても)
4. An Evening Hymn(夕べの讃歌)
…以上 Henry Purcell ヘンリー・パーセル(1659~1695)
バロック時代のイギリスに活躍した作曲家。36歳という短い生涯に400曲近い作品を残した。
中でも劇音楽の分野を得意とし<妖精の女王>、<ディドーとエネアス>などの傑作を残している。

i  Madrigalisti  (イ・マドリガリスティ=声楽アンサンブル )
Sop. 岡本浩美 小柴裕子 Alt. 沢井まみ Ten. 柳川文男 Bass.村井信吾
1. Audite nova「ニュースをお聞きください」… O.Lassus
2. Ah, dolente partita  「ああ  辛い別れ」…C.Monteverdi
3. Ride la primavera  「春は微笑み」… H.Schütz
4. O primavera  「おお  青春の季節の春よ」…C.Monteverdi
「ニュースをお聞きください」はO.ラッスス作曲で、ラテン語で教会風に歌い始まるかと思いきや、聖マルティンの祝日を口実に飲んだくれ達がワイワイとガチョウを締め上げて食っちまってやろうというドイツ語の愉快な歌です。
「ああ 辛い別れ」はC.モンテヴェルディのマドリガーレ集第4巻より、グァリーニ 作、牧歌劇「忠実な羊飼い 」からテキストを用いて、恋人の別離は死ぬほどの苦しみであると訴えています。
「春は微笑み」は、H.シュッツの作品として初めてのイタリア語で書かれたマドリガーレ集 第1巻に収められました。色彩豊かな絵画的表現の中に言葉の語感を意識した旋律と和声が巧みに織り込まれている傑作です。春が帰ってきたというのに、麗しい彼女の心はなぜ冬のごとく氷で閉ざされ、瞳は太陽の様に輝くのかと歌います。
「おお 青春の季節の春よ」はC.モンテヴェルディのマドリガーレ集第3巻から、同じく「忠実な羊飼い 」の物語を採用しています。新しい季節、春は若々しく戻ってきたが、自分はかつてのように人を魅了する事は無くなったと嘆きます。

塚原真里子(ぴんちょ)アルパドッピア Tim Hobrough作
1. コンスタンティア(作者不詳、ファエンツァ写本)
Constantia / Anonymus, Faenza codex
2. 千々の悲しみ(ジョスカン・デ・プレ)
Mille regretz / Josquin des Près (1440?–1521)
3. 花咲く日々に(クローダン・ド・セルミジ原曲、ピエール・アテニャン編)
Tant que vivray / Claudin de Sermisy (c. 1490–1562), Pierre Attaingnant (1494–1552)
4. トッカータ(作者不詳、キージ写本、17世紀前半)
Toccata / Anonymus, Chigi codex
5. 第4旋法のトッカータ(ルッツァスコ・ルッツァスキ)
Toccata del quarto tuono / Luzzascho Luzzaschi (c. 1545–1607)
6. パッサカリア(作者不詳、キージ写本、17世紀前半)
Passagalli / Anonymus, Chigi codex
<楽器について>
ガリレオ・ガリレイの父、ヴィンチェンツォ・ガリレイ(1520年頃~1591)の設計に基づいて製作されたハープです。
ピアノの白鍵に当たる弦と黒鍵に当たる弦が2列に並んでいます。ケースに入れて運んでいると、「お琴ですか」 と聞かれたり、背後からいきなり「波乗り?その大きいの、波乗り?」と声を掛けられたりして、おもしろいです。

永倉千夏子(ソプラノ)
土居喬(クラシック・ギター)
1. Flow my tears…J.Dowland
2. Vos mépris chaque jour…M.Lambert
3. Si dolce è ‘l tormento…C.Monteverdi
4. Ohimè ch’io cado…C.Monteverdi
今回の曲目は、ベルカント唱法の確立定着以前の様々な国と時代の中から選んでみた。ルネサンスの王道とも言えるJohn Dowland (1563-1626)は、ベルカント確立以前のイギリス。Claudio Monteverdi (1567-1643)は、バロックへの過渡期のイタリアで、同時にベルカントへの移行期にも当たる。絶対王政期のフランスは、ベルカントが欧州のスタンダードとなった時代に唯一イタリア式発声法を拒絶した国である。Michel Lambert (1610-1696) の “Vos mépris chaque jour”は、Monteverdiのオペラ《ポッペアの戴冠》(1642年)中の”Pur ti miro”との類似を指摘される。声楽教師としても有名、師のBacillyはフランス式歌唱法の本も残している。

岡沢道彦(リュート弾唱)
「弾唱」(だんしょう)は私の造語で「弾き語り」のことです。
どの曲も低音からソラレファラドミソと合わせる私が考案した新調弦8コース・リュートで演奏します。
1.カンティガ353番…アルフォンソ10世
中原中也 「湖上」
2.グリーンスリーヴス…イングランド民謡
島崎藤村 「初恋」
3.恋のうぐいす…クープラン
良寛の和歌四首
4.輝ける星よ…「モンセラートの朱い本」より
宮沢賢治 「雨ニモマケズ」

主催:
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会


第9回 秋のアーリーミュージック・コンサート
2015年11月8日(日)午後2時~
会場:
四ツ谷/絵本塾ホ-ル 
ご挨拶:
 会員演奏家による第9回ア-リ-ミュ-ジック・コンサ-ト=EMCにご来場頂き誠にありがとうございます。また、日頃は当協会のNPO活動にご協力、ご支援頂き感謝申し上げます。

 今回はEMC委員会の発案により、第一部:コンサ-ト、第二部:ダンス講習会に分けて開催します。第一部では、新しいメンバ-のフル-ト五重奏団が加わります。
 第二部では、古典舞踊家でダンサ-の武田牧子氏、そしてルネサンスダンス集団「イル・クワトロチェント」をお迎えし、体験レッスン及びシンプルな踊りの手ほどきをしていただきます。楽師は会員演奏家の渡辺マリ、佐野さおり、あまね伶の皆さんです。
ルネサンス音楽をバックに気分一新!、ルネサンスダンスを踊ってみませんか。
 ダンス終了後は懇親会を予定しています。是非ご参加ください。

特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会
理事長 増子 昭夫
第一部 アーリーミュージック・コンサート 

熊澤美華子(ルネサンス・フルート)
上島剛之助(ルネサンス・リュート)
Vergene bella, che di sol vestita …Guillaume Dufay (c.1400-1474) 
陽の輝きを装われた美しい処女よ
Belle qui tiens ma vie …Anonymous  
私の生命をにぎる女性(ひと)
O felici occhi miei …Jacques Arcadelt (c.1507-1568) divisions: Diego Ortiz (1510-1570) 
幸せなわが眼よ
Susanne ung jour …Orlandus Lassus (c.1532-1594) divisions: Giovanni Bassano (1558-1617)  
スザンヌはある日
Ancor che col partire …Cipriano de Rore (c.1515-1565) divisions: Mikako Kumazawa  
別れのときは

吉岡良治(ビウエラ・デ・マーノ)
テントス 第4番(第7+第8旋法)
ファンタジア 第13番(第1旋法)
ファンタジア 第8番(第4旋法)
パバーヌ 第6番、第4番
…ルイス・ミラン

 ミランは1536年,スペインのバレンシアで「エル・マエストロ」と題して2巻のビウラ曲集を出版しました。ビウエラ独奏曲が50曲、ビウエラ伴奏歌曲(民謡)が22曲あります。
 当時スペインはカルロス1世時代であり、次のフェリーペ2世とともに政治、経済、芸術の絶頂期。そのなかでビウエラ音楽が花を開きます。最初に登場する作曲家がミランです。作風は、多声音楽のなかに大胆な和声進行を試みており、力強さがあります。
 テントスは4曲あり、ルネサンス人の喜怒哀楽が詰まったような曲で、いずれも傑作です。
 ファンタジアは40曲あり、難易度に従って配置されているようにも見えますが、曲としての完成度は最初の曲から傑作です。第13番はフェゲタといってビウエラやリュート独特の奏法です。ファンタジア後半になると、楽器としてのビウエラでは多声進行の演奏は無理で、むしろ鍵盤楽器や合奏を想定して作曲したのではないかと思われる曲が散見します。彼の頭の中では、ビウエラは作曲の道具だったのでしょう。
 パバーヌは6曲あり、かわいい小品です。モダンギターでも昔から盛んに演奏されてきました。

岡沢道彦 (リュート弾唱)
 「弾唱」(だんしょう)は私の造語で「弾き語り」のことです。どの曲も低音から ソラレファラドミソと合わせる私が考案した新調弦の8コース・リュートで演奏します。
1.千々の悲しみ ・・・ジョスカン・デ・プレ
万葉集、柿本人麻呂歌集の歌、及び原語のフランス語でうたいます。
2.暗闇に私は住みたい ・・・ダウランド
80曲に及ぶダウランドのリュート歌曲の中でも屈指の名曲です。
3.私を泣かせてください ・・・ヘンデル
伊勢物語「筒井筒の段」より、幼なじみの青年と娘の歌でうたいます。
4.主よ、人の望みの喜びよ ・・・バッハ
中国、唐時代の大詩人 王維の漢詩「竹里館」でうたいます。

Songe de Valois (ソンジュ ドゥ ヴァロワ:「ヴァロワの夢」の意)
樋口麻理子 (ソプラノ)
佐野さおり (クラヴィチテリウム)
渡辺マリ (ヴィエル)
多くの音楽家がブルゴーニュ地方の王家の城で活躍していたヴァロワ朝当時の作品を中心に演奏しています。
J'aim sans penser 「一途に愛を」
…G.de Machaut ギョーム・ド・マショー(1300頃-1377)
Phyton le mervilleus serpent 「不思議な蛇フィトンは」 
…G.de Machaut ギョーム・ド・マショー
Mon cuer chante 「私の心は歌う」 
… G.Binchois ジル・バンショワ(1400 頃 - 1460)
Pouray je avoir votre mercy? 「あなたの恵みをいただけるでしょうか?」
…G.Dufay ギョーム・デュファイ(1397-1474)
Puisque vous estez campieur 「あなたは戦士なのだから」 
… G.Dufay ギョーム・デュファイ
<歌詞大意>
J'aim sans penser
私はずっと一途に愛を捧げてきた 神々しく何より気高い彼女に 彼女は私に辛くあたるが その大いなる美しさ故に 私は熱い想いを耐え忍ぶ
Phyton le mervilleus serpent
フェビュスが射たその不思議な蛇フィトンほど 残忍で尊大なものはなかった あのご夫人に慈悲を求める私の邪魔をする あの七つの頭を持つ蛇のように
Pouray je avoir votre mercy?
あなたの恵みをいただけるでしょうか この新しい年を迎える日に誠心誠意お仕えし すべてを捧げる私を おそばにおいてくださらないのですか
Puisque vous estez campieur
あなたは戦士なのだから 僕は喜んであなたと戦うよ できればベッドの上でダメ兵士だなんて思わないで 兵士なんてみんなこんなもんさ

江口陽子 清野由紀子 貞頼純子 鈴木二葉 仲間知子 (バロック・フルート)
5本のフルートのための協奏曲 イ長調 作品15- 1
Allegro - Affettuoso - Allegro
5本のフルートのための協奏曲 ホ短調 作品15- 3
Adagio - Allegro - Allegro
…J. B. ボワモルティエ
J. B. ボワモルティエ( 1689~1755 ) は、ラモーと同時代の作曲家です。この時代 、貴族たちの庇護を受けることなく、作曲と楽譜の出版で生計を立てる事のできたフランスで最初の作曲家です。
彼は、多くの器楽曲、声楽曲などを手懸けるなか、フルートの曲を数多く作曲しています。中でも、全6曲からなる「5本のフルートの為の協奏曲」は、フランスで初めてのイタリアンコンチェルト形式で作曲されたものです。
また、フルート 5本のアンサンブルは、当時としてはとても珍しい編成です。

第二部 ルネサンス・ダンスへのお誘い

講師:武田 牧子 先生(古典舞踏研究家・ダンサー)
国立音楽大学ピアノ科卒業後、渡米。西ミシガン大学、及びマンハッタン音楽院にて修士課程を修了。マンハッタン音楽院在学中に受講した舞踏史のクラスでルネサンス、バロック時代のダンスの実演を観て、歴史的舞踏に興味を持つ。オハイオ州立シンシナティ大学にてリチャード・パワーズ氏のバロック舞踏レッスンと舞踏史(実技)を受講。1997年に帰国。帰国後は古典舞踏研究会、ダンシングマスター研究サークルに参加し、ルネサンスダンスの研究、普及などの活動を続けている。
舞踏デモンストレーション:
ルネサンスダンス集団「イル・クワトロチェント」
白井のり子 谷田芙美子 古屋みき子 町田千秋 武田牧子のみなさん
2010年に、よこはま古楽まつりに参加するために結成された舞踏集団。15世紀、16世紀ヨーロッパの様々な宮廷舞踏を当時の資料を読み解きながら踊っている。ルネサンスダンスのおもしろさを多くの方々に伝えることを目的のひとつとして活動を続けている。
楽師:
渡辺マリ(中世フィドル)
佐野さおり(クラヴィチテリウム、オルガネット)
あまね伶(オルガネット、サンフォーニャ、ルネサンスギター)

主催:
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会


第8回 春のアーリーミュージック・コンサート
2015年3月14日(土) 午後5時~
会場:
東京オペラシティ 近江楽堂

ご挨拶:
 会員演奏家による第8回ア-リ-ミュ-ジック・コンサ-トにご来場頂き誠にありがとうございます。また、日頃は当協会のNPO活動にご協力頂き感謝申し上げます。
 古楽普及のNPOとして昨年の秋に発足15周年記念の行事も盛会に終え、新たな気持ちで16年目を迎えています。
 当協会は現在、年2回の会報刊行以外に、「年1回のプロによるレクチャ-コンサ-ト」「年2回のセミナ-&ミニコンサ-ト」そして本日開催の「年2回の会員演奏家によるア-リ-ミュ-ジック・コンサ-ト=EMC」を実施しています。
 EMCはアマチュアの会員演奏家の演奏会ですが、プロ、セミプロ会員演奏家の自主的参加もあり、格調高い、オ-プンでアットホ-ムなNPOらしい演奏会になっています。
 本日も、新しいメンバ-が加わり、中世~バロックの楽しい演奏会になることが期待されます。ごゆっくりご鑑賞いただければ幸甚でございます。

特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会
理事長 増子 昭夫
出演者と演奏曲目:

Songe de Valois
樋口麻理子 (ソプラノ)
佐野さおり (オルガネット)
渡辺マリ (ヴィエル)
(長谷川敦子 アドバイザー)
Songe de Valois
(ソンジュ ドゥ ヴァロワ:「ヴァロワの夢」の意)
多くの音楽家がブルゴーニュ地方の王家の城で活躍していたフランスのヴァロワ朝当時の作品を中心に、演奏しています。

1.Dame, se vous m'estes  たとえ遠くにいらしても
… G.de Machaut ギョーム・ド・ マショー(1300頃~1377)
2.Par le regard de vos beaux yeux  美しいまなざしにとらわれて 
… G.Dufay ギョーム・デュファイ(1397頃~1474)
3.Puisque m'amour  あなたから喜びをもらって [器楽]
… 原曲 J.Dunstable ジョン・ダンスタブル(1390頃~1453)
4.Dix et sept,cinq  17と5,13,14,15は愛の数字(謎かけ歌)
… G.de Machaut ギョーム・ド・マショー
<歌詞大意>
Par le regard de vos beaux yeux
美しいまなざしにとらわれて 恐れ多くもあなたに愛を捧げます
優しい心よ どうか私をおそばにおいてください
Dix et sept,cinq
17と5、13、14、15は 私にとって本当の愛そのもの
誰よりも美しく優しい彼女を讃えます
Dame, se vous m'estes
たとえ遠くにいらしても 私の心はあなたから離れない
でも私の体はここに残った愛に囚われて あなたを遠くに感じてしまう

岡沢道彦 (リュート弾唱)
「弾唱」(だんしょう)は私の造語で「弾き語り」のことです。どの曲も低音からソラレファラドミソと合わせる私が考案した新調弦の8コース・リュートで演奏します。

1.Tu se’ morta・・・・・モンテヴェルディ
オペラ「オルフェオ」からエウリディーチェの死を嘆くオルフェオの歌。
2. Tell me true love・・・・ダウランド「
教えておくれまことの愛よ、おまえはいったいどこに居るのだ…」といった内容です。
3. Since from my dear・・・パーセル
オペラ「預言者、またはダイオクレシアンの物語」からの歌。
4. G線上のアリア・・・・バッハ
万葉集より大伴旅人ほかの梅の花を愛でる歌六首で詠います。

山田豊 (中世フルート、歌)
斉藤ひとみ (ゴシックハープ、歌)
1.陽の光をあびて雲雀が Can vei la lauzeta… B.ヴァンタドゥール
2.それは五月のこと Ce fut en mai… M. ダラス
3.私は思わない Je ne cuit pas…G.マショー
4. 輝く星よ Lucente stella…作者不詳(ロッシ写本より)
5.わが愛しの貴女さま Cara mie donna… F.ランディーニ

フルートによって、どこまで遡って音楽を奏でることができるだろうかと、ふと想いめぐらせる。きっと、12世紀に南フランスで誕生したトルバドゥールの詩につけられた美しい旋律も、横笛で吹かれたに違いない。現存する中世フルートはないけれど。トルバドゥールの音楽は、中世世俗歌曲のはじまりであり、そのテーマは「至純の愛」についてでした。たとえば、騎士が手の届くことのない貴婦人(ダーム)を純粋に愛することで、さまざまな試練を乗り越えながら、あらゆる美徳を育み、精神的な高みへと登りつめていく。このような雅びの愛は中世世俗歌曲の真髄として、その後、北フランスのトルヴェールにひき継がれ、14世紀のギョーム・ド・マショーによって頂点を迎えました。
一方、イタリアでは比較的単純ではあるけれども、美しく、流麗で、生命感あふれる旋律を中心とする歌曲が次々と生み出されました。盲目のオルガニストであったランディーニは14世紀を代表する作曲家のひとりです。
中世音楽には、現代の私たちが忘れてしまい、決して取り戻すことのできない絶対的憧れや甘美な夢の世界が広がっているように感じられます。本日は、フルートととても相性の良いゴシックハープと一緒に、歌も交えながら、これらの音楽を足早になりますが、たどっていきます。中世音楽の世界はまだよくわかっていないことが多く残されており、それを逆手に、どのような演奏にしようかと、想像の翼を広げて、自分たちの手で試すことができることも大きな魅力のひとつです。

熊澤美華子 (フラウト・トラヴェルソ)
森下柚香 (クラヴサン)
上島剛之助 (テオルボ)
1.PIECES DE CLAVECIN より F Dur …Louis Couperin (クラヴサン ソロ)
Ⅰ Prelude ~ Changement de mouvement
Ⅱ Allemande grave
Ⅲ Sarabande
Ⅳ Branle de Basque
ルイ・クープラン(1626-1661)はバロック時代のフランスの作曲家であり、フランソワ・クープランはルイの甥にあたる。35歳で早世した為、音楽家としての活動期間は10年ほどであった。
ルイのクラヴサン作品はリュート曲の伝統に基づいた作品が大半であり、聴く者に詩的な印象を与える。1曲目のプレリュードは、小節線がなく全音符のみで記される<プレリュード・ノン・ムジュレ>で書かれており、ルイの特徴をよく表している。(森下)

2.フルート組曲集第1巻より 第4番ホ短調(作品2-4)…J.オトテール
Ⅰ Prelude
Ⅱ Allemande La Fontainebleau
Ⅲ Sarabande Le depart
Ⅳ Air Le fleuri
Ⅴ Gavotte La matilde
Ⅵ Branle de village L'Auteuil
Ⅶ Menuet Le Beaulieu ~ 2e Menuet 

アマーレ
原弥生(ソプラノ)
あまね伶(サンフォーニャ、クラヴィシンバロン、ライアー)

Mangiare, Cantare, Amareのごとく、良く食べ、歌い、古楽を愛するユニットです。ソプラノと、珍しい楽器たちの織り成すハーモニーをお楽しみください。
*サンフォーニャ、シンフォニー Zanfoña, Symphony
回転する円盤で弦を擦って音を出す中世の楽器。同一の持続音(ドローン)が鳴り続けるのが特徴。
*クラヴィシンバロン、クラヴィシンバルム Clavisimbalum
医師アンリ・アルノーによる1440年頃の手稿を元に復元された楽器。モダンチェンバロの祖とも考えられる。
*ライアー Leier, Lyre
音楽療法用に南ドイツで生まれた現代の竪琴。竪琴そのものは有史以前より存在し、現存する最古の「ウルのライアー」(大英博物館所蔵)は、紀元前2800年前のものと推定される。
モンセラートの朱い本より:
スペイン東部のカタロニア州バルセロナ郊外にある、モンセラート修道院に伝わる14世紀の写本は、各地から訪れる巡礼者が、節度を保ちながら歌や踊りを楽しめるよう、編纂されたものです。ほぼ同時代の古楽器(復元)を使って伴奏します。
1.Polorum regina 天空の女王
2.Cuncti simus concanentes 声を合わせて歌おう
3.Laudemus Virginem 称えましょう乙女を
4.Splendens ceptigera 王笏を持ち輝ける女王よ
5.O Virgo splendens おお、輝かしい乙女よ
6.Inperayritz de la ciutat joyosa
悦びの都の后よセファルディ民謡より:
中世の頃よりイベリア半島に移住していたユダヤ人(セファルディ)は、15世紀末、レコンキスタ(国土回復運動)の流れを受けて、アラブ人同様、土地を追われることになります。竪琴であるライアーを、ハンマー・ダルシマーやプサルテリーに見立てて伴奏します。
1.Durme querido hijico おやすみ、愛しい坊や
2.Alta, alta es la luna 月は高く
3.La rosa enflorece バラは花開く

Hoquetus [ 12~14世紀の中世音楽 ]
栃内菜穂子(Recorder)
大澤修(Recorder)
渡辺マリ(Vielle)
栃内史彦(Percussion Glockenspiel)
1.Ad honorem / Astra tenenti
:Anon. B.M.Egerton Ms2615
旧約聖書のダニエル書に基づく典礼劇最初の2曲です。12世紀北フランスのボーヴェ聖堂に由来する曲で、13世紀の写本に残る典礼劇を代表する作品。
2. Gaude, Virgo, plena Deo:Anon. Codex Huelgas, fol.73v.
マリア様を讃える宗教曲。ウエルガス写本はスペイン、ラス・ウエルガス修道院に伝わる貴重な中世遺産。14世紀初めの写本ですが曲はそれより前の時代と推定されます。
3. Diastematica vocis armonica:Anon. Cambridge Ff.i. fol.2v
音楽と神を讃える12/13世紀の宗教曲。ABCより古いギリシャ音名やテトラコード名が歌われている面白い曲。
4. Ma fin est mon commencement / Je sui aussi:Guillaume de Machaut~1300-1377
1曲目「私の終わりは私の初め」はABAAABABのロンド形式の曲。BがAの楽譜を逆から演奏するという鏡構造に成っています。2曲目「夢心地の」は恋歌です。
5.Soufres maris:Anon. Codex Regina /Prendes i garde:Anon. Roman Renart le Nouvel
12/13世紀のトルバドール曲です。2曲は全く別の曲ですが同じ応答形式を繰り返している曲ですので続けて演奏してみます。


主催:
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会
TEL/FAX 03-5333-1087


第7回 秋のアーリーミュージック・コンサート
(NPO法人発足15周年記念イベント)
2014年11月8日(日)午後3時~
会場:
四ツ谷 絵本塾ホール

出演者と演奏曲目:

乙顔 有希 (ソプラノ&ゴシック・ハープ)
佐野 さおり (クラヴィチテリウム&オルガネット)
あまね 伶 (クラヴィシンバロン)
巡礼の歌
1. O Virgo splendens おお 輝くおとめ
2. Stella splendens 輝く星よ
3. Mariam matrem 母なるおとめを
スペインのカタロニア地方の首都バルセロナ郊外にある、モンセラート修道院。黒いマリア像で知られるこの修道院は、中世の昔より多くの巡礼者が訪れている。14世紀から伝わる ”モンセラートの朱い本” という手写本には、巡礼者の為の歌が10曲残されている。今日はその中から3曲選びました。
イギリスに伝わる古い民謡
4. Miri it is
時は遡り1225年、13世紀イギリス。言葉は中世の英語が用いられている。
夏の終わりの楽しい一時に嵐がやって来て、楽しい季節が終わってしまうのを悲しみ嘆いている歌。
5. Scarborough fair (編曲・あなぐま)
時は中世末期。英国中の商人や道化・手品師達が集まり、45日もの間開かれるスカボロー市。魔法の呪文のような言葉。謎かけのようなお題。不可能な事を可能にした者こそ、真の恋人である、と歌っている。
ゴシック・ハープ Gothic harp
中世のハープで、吟遊詩人たちの楽器の一つ。民族楽器を連想させるような音色が特徴。ドイツのハープ製作者 R.Mトゥーラウ氏による、メムリンクの名画「奏楽天使」を再現したモデル。
クラヴィチテリウム Clavicytherium
1480年頃に存在していたと思われる最古の有弦鍵盤楽器。撥弦で、ダンパーはまだ無い。オリジナルはロンドン王立音楽アカデミーに所蔵されている。本日使用する楽器は、チェンバロ工房の久保田彰氏が復元されたもの。
オルガネット Organetto
携帯型の小さなオルガン。左手にあるふいごで送風しながら演奏する。12~15世紀にかけて、宗教行列や行進、また道端や舞台、大広間、貴族の庭園など、あらゆる場所で用いられていたと思われる。「マナ・オルゲルバウ」製作。
クラヴィシンバロン Clavisimbalum
医師アンリ・アルノーによる1440年頃の手稿を元に復元された楽器。プレクトラムによる撥弦式の発音機構を採用しており、モダンチェンバロの祖とも考えられる。現存する楽器はないが、ヨーロッパ各地のステンドグラスや絵画、彫刻などに、その姿が刻まれている。 イギリスのCarl Rennoldsonチェンバロ工房製作。

岡沢 道彦(リュート弾唱)
1. Adieu mes amours…Josquin des pres
2. Si dolce e’l tormento…Monteverdi
3. Here the Deities approve…Purcell
4. Arioso…Bach
「弾唱」は私の造語で「弾き語り」のことです。ダウランドやパーセルの作品やイタリア古典歌曲をリュート弾唱で歌っています。さらに万葉集などの日本の古典をバロック、古典派、ロマン派のクラシックの名旋律にのせて詠うことに取り組んでいます。このコンサートへの参加を機にルネサンス期の作曲家の曲もレパートリーに加えていきたいと思います。
1. 本来は古いフランス語の四声の合唱曲ですが、私は古事記のスサノオノミコトの歌 「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」をテノールパートで歌い他の声部はリュートで演奏してみます。
2. モンテヴェルディのシンプルながらも魅力的な独唱曲です。
3. 11月22日の「聖セシリアの祝日」を祝う歌です。
4. チェンバロ協奏曲第5番BWV1056の第2楽章。万葉集16番 額田王(ぬかたのおうきみ)の長歌で詠います。

ルネサンス・フルート コンソート
熊澤 美華子・山田 豊・相川 郁子・国枝 俊太郎(フルート) 上島 剛之助(リュート)
1. Mille regretz 千々の悲しみ・・・ジョスカン デ プレ
2. Pastime with good company 良き友との気晴らし・・・ヘンリー8世
3. Lamento 嘆き・・・モーリー
4. De tous biens plaine あらゆる良いものに満ち・・・作者不詳
5. Pavanne passemaize-Gaillarde(舞曲)・・・ジェルヴェーズ 
6. Isbruck, ich muss dich lassen インスブルックよ、さようなら・・・イザーク
ルネサンス時代には同族楽器による合奏、いわゆるホールコンソートが盛んに行われていました。フルートでは、テナー3本とバス1本との組み合わせが一般的だったようです。前回は残念ながら実現できませんでしたが、今回はリュートも含めた理想的な形でお届けできることになりました。
プログラムもより多彩になり、シャンソンだけでなく、イギリスものや舞曲なども取り入れております。また、とても相性の良いリュートと、いろいろな関わり方ができるように工夫を凝らしました。そして、なんと言っても、目玉のひとつとして、バスフルートの二重奏があります。この楽器は演奏が難しく、しかも奏者が数少ないため、この機会に実現できて、とてもうれしく思います。(山田)

乙顔 有希 (ソプラノ)
上島 剛之助(リュート)
1. Go crystal tears 行け 水晶の涙よ
2. Come again: Sweet love doth now invite さあもう一度 愛が呼んでいる
3. Flow my tears 流れよ わが涙
4. Stay, time awhile thy flying 時よ しばらく立ち止まれ
5. Come, heavy sleep おいで 深い眠り       
… John Dowland ジョン・ダウランド    
昨年、生誕450年を迎えたダウランド。エリザベス1世からジェイムズ1世統治の時代に活躍した彼は、生涯に86曲の歌曲、100曲のリュート独奏曲、20曲余りの器楽合奏曲を残しています。3曲目に演奏する「流れよ わが涙」は作品中一番有名で、ヨーロッパ中の人々に知られました。「涙(ラクリメ)のダウランド」と自ら署名するほどです。当時「涙」はとても美しいもの、尊いものとされていました。大切なものだから「涙」を小瓶に貯めておいた、という話もあります。
5曲それぞれに違った良さがあります。お楽しみいただければ幸いです。

吉岡 良治(ヴィウエラ)
1. ビリャンシーコ「羊飼いよ、私をお前の群れに迎えいれて」
2. ファンタジア第20番(第1旋法)
3. ファンタジア第10番(第5旋法)
4. ファンタジア第21番(第5旋法)
5. モテット O beata Maria (ペドロ・ゲレーロ作曲)
… エステバン・ダーサ 作曲・編曲    
 ダーサは1576年,スペインのヴァリャドリッドで3巻のヴィウラ曲集を出版しました。1巻目は自作のファンタジア、2巻目はヴィウラ伴奏のラテン語モテット編曲、3巻目はヴィウエラ伴奏のスペイン語歌謡です。作風はバロックに片足をつっこみながらルネッサンス多声音楽を奏でた感じです。
 ファンタジアは22曲ありますが、1曲目から8曲目までは第1旋法から第8旋法まで順番に配列され、その後は彼の任意に選択した旋法となります。最後の4曲は指練習のようなタイトルになっていますが、トッカータ風です。普通、ヴィウエラ1番線はGに調弦されていますが、ファンタジアの中にはA、F♯、F、D,Cに調弦された高音、低音用のヴィウエラを指定して作曲しているものもあり、彼は感情表現するのにルネッサンス楽器では物足らなかったのでしょう。なお今回、第10番はリュート編曲楽譜を使用しています。
 モテット編曲は13曲あり、編曲技法は多彩です。4声の難曲になりますが、ヴィウエラ独奏の器楽曲としても優れているものもあります。今回演奏するモテットはマリア賛歌の後半部分で、歌詞は私たちの希望の受け入れと、恐れを遠ざけることへ祈りを内容とします。  スペイン語歌謡はロマンセ、ソネット、カンシオン、ヴィリャンシーコなどさまざまなスタイルの27曲があり、その中の1曲です。
 1536年のルイス・ミランから始まったヴィウエラ曲集の出版は、6人目のミゲル・デ・フェンリャーナの1554年出版で、一息つきます。そして四半世紀を経てダーサの出版となったわけですが、何と、これをもってヴィウエラ出版は終わりを告げます。わずか40年、900曲をも残して歴史から消えたヴィウエラの消滅原因は、未だなぞです。

Songe de Valois ソンジュ ドゥ ヴァロア   
樋口 麻理子 (ソプラノ)
渡辺 マリ (中世フィドル)
佐野 さおり (クラヴィチテリウム、オルガネット)
(長谷川 敦子 アドバイザー)
1. O rosa bella おお 美しいバラよ… J.Bedingham ジョン・ベディングハム?(1422頃~1459/60) / あるいはJ.Dunstable ジョン・ダンスタブル?(1390頃-1453)
2. De toutes flours あらゆる花々のうち [器楽編曲]
…Codex Faenza ファエンツァ写本(15C初頭)より 原曲G.de Machaut ギョーム・ド・マショー(1300頃-1377)
3. Adieu ces bons vins de Lannoy さようなら ラノエの美酒よ
…G.Dufay ギョーム・デュファイ(1397-1474)
4. Filles à marier お嫁に行く娘さんたちへ…G.Binchois ジル・バンショワ(1400頃-1460)
<歌詞大意:Songe de Valois>
O rosa bella
おお 美しいバラよ 私の甘美な魂よ
どうか私を死なせないで
ただ嘆かせて下さい
真実の愛に身を捧げる望みが絶たれてしまったことを
Adieu ces bons vins de Lannoy
さようなら ラノエの美味しい酒よ
さようなら ご婦人がた みなさん すべての愛しいものたちよ
何をすべきかも分からない私は こう告げるだけ
さようなら すべての楽しい喜びよ 仲間たちよ
Filles à marier
お嫁に行く娘さんたち 行くのはおやめなさいよ
ねたまれて キラキラできず 楽しくなんかないよ

主催:
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会



上島実行委員長のプロフィ-ル(賛助会員、2004年入会)
 演奏楽器: リュ-ト、テオルボ、ビウエラなどの撥弦楽器
 ジャンル: ルネサンスからバロック時代のアンサンブル、通奏低音
 演奏歴: アマチュアとして十数年
 自己PR: アンサンブルをするのが好きです。これまで、声楽、ガンバ、トラベルソ、リコ-ダ-などと共演してきました。伴奏が必要な方はお気軽にお声を掛けて下さい。
あまり遠くへは行けませんが、電車で1時間くらいのところでしたら、楽器持参で行くことが出来ます。

第6回以前のアーリー・ミュージック・コンサートの模様はこちら
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