(3)EMC(アーリーミュージック・コンサート)
実行委員会 | ||||||||||||
当協会は会員皆様のご協力によりNPO法人設立12年目(2010年10月時点)を迎えましたが、お陰様で演奏家の会員が増えて参りました。特にアマチュア演奏家の会員が増えて参りましたので、演奏家の相互親睦、演奏交流、研究の場として演奏発表会を実施し、古楽普及の一環として演奏活動実行委員会をたちあげました。 (2015年1月 EMC実行委員会 に名称変更しました。) 活動内容は以下の通りです。
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この活動に参加を希望される方は演奏活動申込書の各項目にご回答のうえ、ファックスかメ-ルでご連絡下さい。 EMC申込書 (別ウィンドウが開きますので、印刷してご利用ください。) また「参加希望」ボタンをクリックしますと、申込フォームが開きますので、ご記入の上、送信いただくこともできます。
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日頃は当協会のNPO活動にご協力、ご支援いただきありがとうございます。
お蔭様で1999年10月に芸術・文化振興のNPO法人として発足して、今年で20周年を迎えることが出来ました。
あらためて、会員並びに古楽愛好者の皆様にお礼申し上げます。
今後も、古楽普及のNPOとして古楽を探究してまいる所存でございます。
本日は第一部:第17回秋のEMC、第二部:皆で踊ろうルネサンス・ダンス、
第三部:祝賀会(交歓パ-ティ)の三部構成になっています。第一部は無料、
第二部~第三部は有料です。皆様のご協力、ご理解をお願いします。
時間の許す限り、ごゆるりとご鑑賞、ご歓談いただきたいと存じます。
最初に演奏するのは、1601年にロセッターが作曲したリュートソングです。本来はリュートで奏するところを本日はチェンバロのリュートストップを使って演奏してみようと思います。
〔歌詞の大訳〕
1. 愛とはただ悲しみなのか?欲望は独りよがりの炎なのか?彼女が愛を返してくれない間、
僕は悲しもう だから歌おう おいで おいで 愛しい人よ
2. 美しさとは花が咲いたにすぎない 若さは輝いたら葬り去られるもの 時はだれにも止めることのできないもの
だからおいで 僕が歌っている間に
3. 夏は冬になれば色褪せる 薄暗い夜が天の光を覆ってしまう ヴィーナスの花は暁のよう
そんなヴィーナスの時 僕は歌おう おいで おいで 愛しい人よ
二曲目のパーセル作曲「ひとときの音楽」は劇音楽『オィディプス』の第三幕でオィディプスが父と知らずに殺してしまったライオスの魂を予言者が呼び出す場面で歌われた曲とのことです。
歩くような音型のバスが何度も繰り返す(ground )上で、「ひとときの音楽はあなたの悩みを全てなぐさめるだろう」と歌われます。
eternal(永遠の)という言葉では、長い長いフレーズが使われたり、アレクトの怒りが解けて頭から蛇(の髪の毛)がdrop(落ちる)ところでは、ポロポロと落ちるような音型が使われたり、バロック時代の音楽修辞がそこここに散りばめられていることも聞きどころのひとつです。
〔歌詞の大訳〕
ひとときの音楽はあなたの悩みを慰めるだろう 「音楽」はあなたの痛みを和らげたことを不思議に思い
喜ばれることを恥ずかしく思うのだ アレクトが死者を永遠の足かせから自由にするまで
彼女の頭から蛇が落ちるまで そして手から鞭が落ちるまで ひとときの音楽はあなたの悩みをすべて慰めるだろう
三曲目は、1693年に出版されたパーセルの宗教歌曲集『聖なる調べ』第2巻 “Harmonia Sacra”に収められた作品。ルカ伝第2章42節以下に基づく歌詞は、ネイアム・テイトの作で、イエス・キリストが12歳の時に過越の祭のために父母とともにエルサレムに行き、帰路行方がわからなくなったときの聖母マリアの心配を歌ったものです。
〔歌詞の大訳〕
教えてください 優しい天使さま わたしの愛しい子はどこで迷子になったのか 虎のところに?
それとも残酷なヘロデのところに?ああ それならあの子の小さな足取りで未開人の地へ踏み込ませた方がましです
砂漠の方がましです わたしの最愛の子を 汝はわたしの見えるところから取り除いてしまうのですか?
あなたの驚くべき誕生を予言したのは白日の夢だったのでしょうか?天からのお告げは?
ガブリエルは今、どちらに?わたしの小部屋へ訪れたガブリエルは?呼んでみましょう「ガブリエル!」現れないわ
慰めだけの望みよ、さようなら ユダの娘たちは、かつてはわたしをもっとも神の恵みを受けた母と呼んでくれた
でも、今は不運が、もっとも苦悩に満ちた母に変えてしまった いかに わたしの魂が行動を導くのか
いかに 状況に立ち向かえばよいのか 信仰と迷いがわたしの心を引き裂くとき、愛しい子の姿が見えなくなっている
間でさえも、わたしは神を信じます、でもああ!あの子のことが心配です
四曲目は、三曲目が激しすぎるので、少し心安らかになっていただきたくこの曲を選びました。
22回も繰り返されるバスの音型は、夕日がゆっくり沈んで行く様子を表していると考えられます。
〔歌詞の大訳〕
さあ、今、太陽はその光を覆い隠し 世界におやすみを言う 柔らかなベッドに体を横たえなさいと
でもどこに魂を休ませたらよいのだろう 大好きな神様 あなたの腕にちがいない それほど甘い安らぎのあるところは
ありえるだろうか だからあなたの安息の地へ わたしの魂よ!そして歌いながら恵みを讃えよう ハレルヤ
(歌詞の訳:田中美智代)
William Byrd (1543-1623) | : O Mistris Myne : Pavana Lachrymae |
Henry Purcell (1659-1695) | : Ground c-moll |
上島実行委員長のプロフィ-ル(賛助会員、2004年入会) | |
演奏楽器: | リュ-ト、テオルボ、ビウエラなどの撥弦楽器 |
ジャンル: | ルネサンスからバロック時代のアンサンブル、通奏低音 |
演奏歴: | アマチュアとして十数年 |
自己PR: | アンサンブルをするのが好きです。これまで、声楽、ガンバ、トラベルソ、リコ-ダ-などと共演してきました。伴奏が必要な方はお気軽にお声を掛けて下さい。 あまり遠くへは行けませんが、電車で1時間くらいのところでしたら、楽器持参で行くことが出来ます。 |