2016年例会 及び アーリーミュージックコンサート
第11回秋のEMC & ルネサンス・ダンスへのお誘いⅡ
11月20日(日) 午後2時~
会場:
四ツ谷/絵本塾ホ-ル
第一部:
会員によるアーリーミュージック・コンサート
 詳しくはこちら
第二部:
<ルネサンス・ダンスへのお誘いⅡ>
講師:武田牧子氏(古典舞踏研究家・ダンサー) 
舞踏デモンストレーション:
ルネサンス・ダンス集団「イル・クワトロチェント」
(白井のり子 谷田芙美子 林裕美 町田千秋 武田牧子)
楽師:あまね伶 佐野さおり 樋口麻理子 渡辺マリ
プログラム:
IL Ballerino 踊り手
曲 : Giovanni Giacomo Gastoldi ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ(1556-1622)
Alta Mendozza (A Lieta vita) アルタ・メンドッツァ(愉しい人生)
曲 : Giovanni Giacomo Gastoldi ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ(1556-1622)
振り付け : C. Negri "Le Gratie d'Amore" (1602) より
Villanella ヴィラネッラ
曲、振り付け : F. Caroso "IL Ballerino" (1581) より
So ben mi ch'ha buon tempo 「誰がいい目を見てるか知ってるわ」
曲 : Orazio Vecchi オラツィオ・ヴェッキ (1550-1605)
振り付け : C. Negri "Le Gratie d'Amore" (1602) より
Spagnoletta Nuova スパニョレッタ
曲、振り付け : F. Caroso "IL Ballerino" (1581) より
Celeste Giglic 天上の百合
歌 : 作曲者不詳
曲、振り付け : F. Caroso "Nobilita di Dame" (1600) より
Chiara Stella 輝く星
曲、振り付け : F. Caroso "IL Ballerino" (1581) より
IL Ballerino 踊り手
曲: Giovanni Giacomo Gastoldi ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ(1556-1622)
体験レッスン
<皆さんで踊りましょう!>
パヴァーヌ
ガイヤルド
アルマンド(トーチのブランル)
イングリッシュ・カントリーダンス
  (Gathering peas cod)

主催:
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会


第62回例会公開セミナ-&ミニコンサ-ト
セミナ-「西洋音楽の源流を訪ねてⅥ」
9月11日(日) 14:00~
西洋音楽の源は何か、それがどのようにして進化し、今私たちが聴いている音楽になっていったのか、6回に亘って探求していきます。6回目の今回は「バロック器楽曲の誕生とその発展」の探究です。
会場:
四ツ谷/絵本塾ホ-ル
第一部:
公開セミナー
~バロック器楽曲の誕生とその発展~
講師:金澤正剛(国際基督教大学名誉教授)
第二部:
ミニコンサート
Songe de Valois(ヴァロワの夢)
樋口麻理子(ソプラノ)
渡辺マリ(ヴィエル)
佐野さおり(オルガネット、クラヴィチテリウム)
プログラム:
Douce dame jolie 愛しいひとよ ~ G.de Machaut ギョーム・ド・マショー (1300頃-1377)
Je ne cuit pas 私はそうは思いません
~ G.de Machaut ギョーム・ド・マショー
Amours me fait desirer 愛の神が私を焦がれさせ
~ G.de Machaut ギョーム・ド・マショー

 
Files a marier お嫁に行く娘さん ~ G.Binchois ジル・バンショワ (1400頃-1460)
Vergene bella 美しき乙女 ~ G.Dufay ギョーム・デュファイ (1397-1474)
Mon cuer chante 私の心は歌う ~ G.Binchois ジル・バンショワ
Puisque vous estez campieur あなたは戦士なのだから ~ G.Dufay ギョーム・デュファイ
Adieu ces bons vins de Lannoy さようなら ラノエの美酒よ ~ G.Dufay ギョーム・デュファイ

主催:
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会


第61回例会レクチャ-・コンサ-ト
「パーセル、その音楽と生涯Ⅴ」
5月29日(日) 開演 14:00~
会場:
東京オペラシティ・近江楽堂
ナビゲ-タ-:
今谷和徳(共立女子大学講師)

演奏:
川久保洋子(ヴァイオリン)
渡邉さとみ(ヴァイオリン)
西沢央子(チェロ)
能登伊津子(チェンバロ)

プログラム:
3声のソナタ第6番 SONATA VI (Sonata's of III parts) Z795
4声のソナタ第4番 SONATA IV (Sonata's in four parts) Z805
3声のソナタ第10番 SONATA X (Sonata's of III parts) Z799
3声のソナタ第7番 SONATA VII (Sonata's of III parts) Z796
4声のソナタ第10番 SONATA X (Sonata's in four parts) Z811
4声のソナタ第6番 SONATA VI (Sonata's in four parts) Z807
※Zはジンマ-マン(F.B.Zimmerman)による作品目録の整理番号。

感想記:
 不世出の音楽家といわれるパーセルの素晴らしさを余す処なく演奏されており、感動しました。
千葉県 男性

主催:
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会


第60回例会公開セミナ-&ミニコンサ-ト
セミナ-「西洋音楽の源流を訪ねてⅤ」
4月17日(日) 14:00~
西洋音楽の源は何か、それがどのようにして進化し、今私たちが聴いている音楽になっていったのか、6回に亘って探求していきます。5回目の今回は「マニエリズムからバロックへの過程でマドリガ-レがどのように発展していったか」の探究です。


会場:
四ツ谷/絵本塾ホ-ル
第一部:
公開セミナー
~マドリガ-レの発展にみるマニエリズムからバロックへの道~
講師:金澤正剛(国際基督教大学名誉教授)
第二部:
ミニコンサ-ト
出演:
能登伊津子(アルパドッピア)
古橋潤一(リコ-ダ-)
プログラム:
Giovanni Batista Fontana : Sonata Seconda
Giovanni Batista Fontana : Sonata Terza
G.P.da Palestrina-Francesco Rognioni :
Vestiva i Colli
C.de Rore-Giovanni Battista Bovicelli :
Ancor che col partire
C.non Papa-Giovanni Bassano : Frais et gaillard
Aurelio Virgiliano : Ricercata


感想記
マドリガーレの言葉と音との関連や変遷が、丁寧に説明されて、よくわかりました。
東京都 男性
主催:
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会


第10回春のア-リ-ミュ-ジックコンサ-ト
3月20日(日)午後2時~
会場:
東京オペラシティ・近江楽堂

詳細はこちら



2015年例会 及び アーリーミュージックコンサート
第9回秋のア-リ-ミュ-ジックコンサ-ト
11月8日(日)午後2時~
会場:
四ツ谷/絵本塾ホ-ル

詳細はこちら


第59回例会公開セミナ-&ミニコンサ-ト
「西洋音楽の源流を訪ねてⅣ」
9月13日(日)午後2時~
西洋音楽の源は何か、それがどのようにして進化し、今私たちが聴いている音楽になっていったのか、6回に亘って探求していきます。


会場:
四ツ谷/絵本塾ホ-ル 
第一部:
公開セミナ-
~ポリフォニーの歴史~
講師:金澤正剛(国際基督教大学名誉教授)
第二部:
ミニコンサ-ト
出演:
乙顔 有希(ソプラノ)
佐野 さおり(クラヴィチテリウム)
あまね 伶(オルガネット、ルネサンス・ギター)
プログラム:
Riches d'amour... G. de Machaut
ギョーム・ド・マショー(1300頃~1377)
Questa fanciull'amor... F. Landini
フランチェスコ・ランディーニ(1325頃~1397)
Par droit... G. Dufay
ギョーム・デュファイ(1397~1474)
The Three Ravens... 編曲 T. Ravenscroft
トマス・レイヴンズクロフト(1590~1633)
Greensleeves... イギリス古謡(16~17世紀)

感想記
今回が初めてのセミナーでしたが、思っていたよりはるかにわかり易く、演奏家でない者にも楽しく学ぶことができました。 ありがとうございました!
埼玉県 女性
主催
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会


第58回例会レクチャ-コンサ-ト
「パーセル、その音楽と生涯Ⅳ」
6月13日(土)午後5時開演
会場:
東京オペラシティ・近江楽堂

ナビゲーター:
今谷和徳(共立女子大学講師)

演奏:
小林木綿(ソプラノ)
小笠原美敬(バス)
廣末真也(ヴァイオリン)
出口実折(ヴァイオリン)
西沢央子(チェロ)
能登伊津子(チェンバロ)

プログラム:
喜劇《アンフィトリオン》(Z572)より 付随音楽
《美しいアイリスとその恋人が》(サーシスとアイリスのダイアローグ)
Amphitryon (Comedy) : Fair Iris and Her Swain (dialogue between Thirsts and Iris)
セミ・オペラ《女予言者、あるいはダイオクリージャンの物語》(Z627)より
《なぜなのか、教えておくれ(ダイアローグ)》
Dioclesian : Tell Me Why
《ダフネよ、なぜ嘆くのか》(Z525)(サーシスとダフネのダイアローグ)
Why, my Daphne, why complaining (dialogue between Thirsis, and Daphne)
喜劇《独身の老人》(Z607)より 付随音楽
《アモレットとサーシスは》
The Old Batchelor (Comedy) : As Amoret and Thyrsis lay
セミ・オペラ《妖精の女王》(Z629)より
《ごらんなさい、夜の精も自らここにやってきた》
The Fairy Queen : See, even Night her self in here
《さあ、さあ、町を離れて》
The Fairy Queen : Come, come, let us leave the Town
~休憩~
セミ・オペラ《アーサー王》(Z628)より
《プレリュード~何だこれは(キューピッド)~
プレリュード~あなたはどんな力を持つ者なのか(寒さに凍える神)~
耄碌した愚か者(キューピッド)~偉大なる愛の神よ(寒さに凍える神)~
私が支配するところは(キューピッド)~プレリュード》
King Arthur : Prelude - What ho! - Prelude - What power art thou -
thou doting fool - great love - No part of my dominion - Prelude
《空の吹きすさぶ仲間たちよ》
King Arthur : Ye blustering brethren of the skies
《あなたが悲しげに訴えるこの苦悩は》
King Arthur : You say,'tis Love creates the pain
※Zはジンマ-マン(F.B.Zimmerman)による作品目録の整理番号。
解説:
 17世紀のイギリス最大の作曲家ヘンリ・パーセル(1659-1695)の音楽を紹介するシリーズその4回目の本日はソプラノとバスの2重唱の曲を中心にプログラムを組みました。
 1659年の秋にロンドンに生まれたパーセルは、はじめ王室のチャペルの少年聖歌隊員を務め、その後ジョン・プロウやクリストファー・ギポンズから音楽を学んだと思われますガ、1677年に王室の24人のヴァイオリンのための常任作曲家に任命されました。1679年、王室とのつながりを持つウエストミンスター・アピーのオルガニストとなり、1682年には、王室チャペルのジェントルマン(常任音楽家)となって、オルガニストの1人として、また聖歌隊の歌手として活動を始めるとともに、王室のために数多くの作品を作曲しました。王室音楽家の地位は亡くなるまで維持しますが、1689年以降は、活動の中心をロンドン市内に移します。しかし、1695年11月、わずか36歳の若さで世を去ってしまったのです。
 ロンドン市内での活動で注目すべきものに、悲劇や喜劇などの劇作品に挿入された、劇付随音楽ガあります。《美しいアイリスとその恋人が Fair Iris Her Swain》は、ジョン・ドライデン(1631-1700)が1690年に上演した喜劇《アンフィトリオン Amphitryon〉に挿入されたダイアローグで、当時たいへんな人気を呼びました。《アモレットとサーシスは As Amoret and Thyrsis Lay)も劇付随音楽で、1689年に上演された、ウィリアム・コングリーヴ(1670-1729)の喜劇《独身の老人 The Old Batchelor》に加えられた2重唱です。《ダフネよ、なぜ嘆くのか Why, my Daphne, why complaining》は、1691年に出版された曲集に含まれているダイアローグですが、どの芝居かはわからないものの、これも劇付随音楽のひとつと考えられています。
 パーセルがロンドンの劇場で上演するために書いた作品には、普通の芝居とオペラを組み合わせた形の、セミ・オペラと呼ばれる音楽劇があります。
その最初の作品は、1960年にドーセット・ガーデン劇場で初演された《女予言者、あるいはダイオクリージャンの物語 The Prophetess, or The History of Dioclesian〉ですが、《なぜなのか、教えておくれ Tell Me Why》は、その第5幕で歌われる羊飼いのミルティッロとコリンナの対話です。
 本日の前半の最後には、1692年にドーセット・ガーデン劇場で初演されたセミ・オペラ《妖精の女王 The Faily Queen》から、2曲が演秦されます。はじめの曲は、第2幕で夜の精によって歌われる独唱曲、2曲目は、第1幕で歌われる妖精の男女による2重唱です。
 プログラム後半では、1691年にドーセット・ガーデン劇場で初演されたセミ・才へラ《アーサー王 King Arthur》から3曲をご紹介します。まず、第3幕の寒さの場でキューピッドと寒さに凍える神が交互に歌う歌、続いて第5幕第2場のアイオロスによる独唱曲《空の吹きすさぶ仲間たちよ Ye blust'ring brethren of the skies》か歌われます。最後は、同じ第5幕第2場で女性と男性が歌う2重唱《あなたが悲しげに訴えるこの苦悩は You say, 'tis Love creates the pain》で締めくくられます。


主催:
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会


第57回例会公開セミナ-&ミニコンサ-ト
「西洋音楽の源流を訪ねてⅢ」
4月12日(日)午後2時~
西洋音楽の源は何か、それがどのようにして進化し、今私たちが聴いている音楽になっていったのか、6回に亘って探求していきます。
第57回例会

第57回例会
会場:
四ツ谷/絵本塾ホ-ル
第一部:
公開セミナ-
~歌曲の歴史…中世からルネサンス、そしてバロック初期まで~
講師:金澤正剛(国際基督教大学名誉教授)
第二部:
ミニコンサ-ト
出演:
豊田結実子(ソプラノ)
上島剛之助(ルネサンス・リュート)
プログラム:
1.Absence, Hear Thou My Protestation T.Morley
2.What Then Is Love? P.Rosseter
3.La Rosignoll Anon. ※リュート二重奏
4.Flow My Tears J.Dowland
5.Weep You No More J.Dowland
6.It Was A Lover And His Lass T.Morley
Encore: Now, O now I needs must part J.Dowland

主催:
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会


第8回春のア-リ-ミュ-ジックコンサ-ト
3月14日(土)午後5時開演
会場:
東京オペラシティ・近江楽堂

詳しくはこちら


2014年例会 及び アーリーミュージックコンサート
NPO法人発足15周年記念イベント
(第7回EMC、第56回例会を兼ねる)
11月8日(土)
午後3時~

会場:
四ツ谷絵本塾ホ-ル
ご挨拶:
 いつも当協会のNPO活動にご協力、ご支援頂きありがとうございます。
 お蔭様で当協会は1999年10月に芸術・文化振興のNPO法人として発足後、今年で15周年を迎えることが出来ました。あらためて、会員並びに古楽愛好者の皆様にお礼申し上げます。今後も古楽普及のNPOとして古楽を探究して参る所存でございます。
 本日は第7回秋のEMCを15周年イベントに組込み、記念冊子「戸口幸策小論文集」の無料配布、戸口先生のサイン会、そして岩波先生の祝賀演奏に続き、交歓パ-ティを予定しています。
 時間の許す限り、どうぞごゆるりとご鑑賞、ご歓談いただきたいと存じます。
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会
理事長 増子 昭夫
第一部:
午後3時~5時30分
「第7回秋のア-リ-ミュ-ジック・コンサ-ト」 (EMC)
詳細はこちら (演奏活動実行委員会)

戸口幸策氏
サイン会

岩波滋氏による
笙の演奏

戸口幸策氏の
ご挨拶

金澤正剛氏の
乾杯
サイン会:
午後5時30分~6時10分
戸口先生によるサイン会
第二部:
午後6時15分~9時
祝賀会(交歓パーティ)
当協会顧問 岩波滋氏による笙の演奏、





当協会顧問 戸口幸策氏のご挨拶、
そして、当協会顧問 金澤正剛氏の乾杯で開催された。

 
増子理事長の中締めの挨拶で閉会した。

 
※当日、ご欠席された会員には、EMC 及び 例会で、ご希望の方に記念冊子を無料でお渡しします。
尚、首都圏以外の遠方の会員には、希望者に郵送します。FAX:03-5333-1087
又はメール:NpoRenaissance@aol.com にてご連絡下さい。

主催
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会


第55回例会公開セミナ-&ミニコンサ-ト
「西洋音楽の源流を訪ねてII 」
9月14日(日)午後2時~
西洋音楽の源は何か、それがどのようにして進化し、今私たちが聴いている音楽になって いったのか、6回に亘って探求していきます。

会場:
四ツ谷/絵本塾ホ-ル
第一部:
公開セミナ-「西洋音楽の源流を訪ねて」その2
~キリスト教聖歌と中世歌曲の起源と初期の歴史~
講師:金澤正剛(国際基督教大学名誉教授)
第二部:
ミニコンサ-ト
 
演奏:
小川美香子(ダルシマ-)
近藤治夫氏(バグパイプ、ハーディガーディ、
テイバーパイプ他)

プログラム:
聖母マリアのカンティガ集より(アルフォンソ10世編纂)
Cantigas de Santa Maria No.216, No.353
トリスタンの哀歌 ~ラ・ロッタ~ 14世紀
Lamento Di Tristano ~ La Rotta
ドゥクツィア Ductia 13世紀
エスタンピー・レアル Estampie Real 14世紀
シャンソネッタ・テデスカ 14世紀 
Chanconeta Tedesca

感想記:
ローマ史をよく読んでいましたので、講師の先生のお話を大変興味深く伺いました。
コンサートを聴きながら、シェイクスピアの芝居を思い出しました。
東京都 女性

主催:
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会


第54回例会レクチャ-コンサ-ト「パ-セル その音楽と生涯Ⅲ」
6月15日(日)午後2時~
会場:
東京オペラシティ 近江楽堂








ナビゲーター:
今谷和徳(共立女子大学講師)

演奏:
名倉亜矢子(ソプラノ)
古橋潤一(リコーダー)
出口実祈(バロック・ヴァイオリン)
西沢央子(バロック・チェロ)
能登伊津子(ポジティヴ・オルガン)
那須輝彦(指揮)
青山学院エクス・コーラル・スカラーズ
プログラム:
ラッパを吹き鳴らせ
Blow up the Trumpet Z.10
我が祈りを聞きたまえ
Hear my prayer Z.15
主よ、いつまで怒りたもうや
Load how long wilt thou be angry Z.25
われ喜べり
I was glad Z.19
愛の神の病から
(セミ・オペラ《インドの女王 The Indian Queen》より)
I attempt from love's sickness Z.630
ああ、孤独よ
O Solitude Z.406
4声のソナタ 第5巻
Sonana V for four parts Z.806
われらの罪を思いたもうなかれ
Remember not, Load, our offences Z.50
われらの心の秘密を知りたもう主よ
Thow knowest, Lord, the secrets of our hearts Z.58c
音楽が愛の糧ならば
If music be the food of love Z.379c
穏やかな日々
(セミ・オペラ《テンペスト The Tempest》より)
Halcyon days Z.631-15
今や夜が追い払われて
(セミ・オペラ《妖精の女王 The Fairy Queen》より)
Now the night Z.629-28

(Zはジンマーマン(F.B.Zimmerman)による作品目録の整理番号)

解説:
 17世紀のイギリス最大の作曲家ヘンリ・パーセル(1659-1695)の音楽を紹介するシリーズ、その3回目の本日は、宗教曲のアンセムと世俗の歌を中心にプログラムを組みました。
 1659年の秋にロンドンに生まれたパーセルは、はじめ王室チャペルの少年聖歌隊員を務め、その後ジョン・ブロウやクリストファー・ギボンズから音楽を学んだと思われますが、1677年に王室の24人のヴァイオリンのための常任作曲家に任命されました。1679年、王室とつながりを持つウェストミンスター・アビーのオルガニストとなり、1682年には、王室チャペルのジェントルマン(常任音楽家)となって、オルガニストの1人として、また聖歌隊の歌手として活動を始めるとともに、王家のために数多くの作品を作曲しました。王室音楽家の地位は亡くなるまで維持しますが、1689年以降は、活動の中心をロンドン市内に移します。しかし、1695年11月、わずか36歳の若さで世を去ってしまったのです。
 パーセルが生きたイギリスは、16世紀以来、国王を首長とする国教会の国になっていて、教会では英語による礼拝が行なわれ、アンセムをはじめとする英語を歌詞とする教会音楽が歌われていました。王室チャペルの音楽家として活動したパーセルの作品には、そのアンセムが66曲も存在しています。いずれも通奏低音の伴奏を伴い、中には弦楽合奏が加えられるものもあります。
 本日はその中から5曲のアンセムが歌われますが、《 ラッパを吹き鳴らせ Blow up the Trumpet 》は初期の1677年に書かれたもの、《 我が祈りを聞きたまえ Hear my prayer 》は1685年の作とみられています。《 主よ、いつまで怒りたもうや Lord how long wilt thou be angry 》は1683年頃、《 われ喜べり I was glad》は1682年から翌年にかけて、《われらの罪を思いたもうなかれ Remember not,Lord 》は1679年から81年頃にかけて、それぞれ作曲された作品です。
 パーセルは晩年に女王メアリ2世(在位1689-94)に仕えましたが、1695年3月5日に行なわれた女王の葬儀の際には、パーセルが書いた曲が演奏されました。《 わが心の秘密を知りたもう王よ Thow knowest,Lord 》と《 カンツォーナ ハ短調 》 はその時に演奏された作品です。
 世俗の歌では、まず1695年にロンドンのドーセット・ガーデン劇場で初演されたセミ・オペラ《 インドの女王 The Indian Queen 》から、女王センポアラが歌う曲が歌われます。《ああ、孤独よ O Solitude 》は、1684年から翌年にかけての冬に書かれた、カスリーン・フィリップス(1631-64)の詩による歌。《 音楽が愛の糧ならば If music be the food of love 》は、ヘンリ・ヘヴァニンガムの詩による歌で、3種類の版がありますが、ここでは1695年に作曲された一番長い曲が歌われます。《穏やかな日々 Halcyon days 》は、1695年のロンドン初演のセミ・オペラ《 テンペスト The Tempest 》第5幕でアンフィトリテが歌うもの、《 今や夜が追い払われて Now the night 》は、1692年のロンドン初演のセミ・オペラ《 妖精の女王 The Fairy Queen 》第4幕で、妖精の王オベロンをたたえて歌うものです。
 後半の初めには、1697年に出版されたソナタ集からの1曲が演奏されます。
今谷和徳

感想記:
ヘンリー・パーゼルの音楽は、あまり演奏される機会がないのが残念です。
英国らしい気品と親密さは独自のもので、独特の哀調が、一小節聴けば、
ああパーセルだなと感じられます。
東京都 男性

主催:
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会
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第53回例会公開セミナ-&ミニコンサ-ト
「西洋音楽の源流をたずねてⅠ」
4月13日(日)14:00 ~
西洋音楽の源は何か、それがどのようにして進化し、今私たちが聴いている音楽になって いったのか、6回に亘って探求していきます。今回はその第1回です。
会場:
四ツ谷/絵本塾ホ-ル
第一部:
公開セミナ- 
講師:金澤正剛(国際基督教大学名誉教授)
第二部:
ミニコンサ-ト 
演奏:永田斉子(ルネサンス・リュ-ト)
プログラム:
Greensleeves (anon. ~seiko)
Branle d'Escosse (Guillaume Morlaye)
Passemeze (Le Roy)

Mille regres (Pierre de Phaleys)
Fortune lesse moy la vie (Pierre de Phaleys)
Branles de Bourgongne ~ Premier,Tiers et Quatryesme Branles (Le Roy)
O Passi sparsi (A. de Rippe)
Tant que vivray (Pierre Attaignant)
Gaillarde (Pierre Attaignant)
Secourés moy (Pierre Attaignant)
Basse dance La Magdarena (Pierre Attaignant)

感想記:
金澤先生の講義は興味深いものがありました。
人類にとって音楽とは何なのか、どうして音楽というものが生まれて来たのか考えさせられました。
リュートの演奏楽しく聴かせて頂きました。
千葉県 男性

主催:
特定非営利活動法人日本ルネサンス音楽普及協会


第6回春のア-リ-ミュ-ジックコンサ-ト
3月16日(日)午後2時開演
会場:
東京オペラシティ 近江楽堂

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